私たちが飲んでいるコーヒーは、「コーヒーノキ」という植物から作られます。
コーヒーノキはアカネ科コフィア属の植物です。
自然の状態では大きく育つものもありますが、農園では収穫や管理をしやすくするため、剪定しながら栽培されるのが一般的です。
コーヒーノキには緑色の葉がつき、花を咲かせます。
花は白く、開花したあとに果実ができます。
最初は緑色だった果実は、成長するにつれて大きくなり、熟していきます。
熟した果実は赤くなるものが多く、その見た目から一般に「コーヒーチェリー」と呼ばれています。
品種によっては、黄色などに熟すものもあります。
この果実の中にある種子が、前の記事で見たコーヒー豆のもとです。
では、コーヒーノキならどこでも同じように育つのでしょうか。
そうではありません。
コーヒーの栽培には、気温、雨、日照、標高、土壌など、さまざまな環境が関係します。
同じ種類のコーヒーノキでも、育つ場所や環境が違えば、成長の仕方や果実の成熟にも違いが生まれます。
また、「コーヒー」と呼ばれる植物にもいくつかの種があります。
私たちが飲むコーヒーでよく使われているのが、アラビカ種とカネフォラ種です。
さらに、その中にもさまざまな品種があります。
つまり、
コーヒーという植物
→ 種
→ 品種
→ 育った環境
と見ていくことで、「コーヒー豆」の違いがどこから生まれているのかを、もう少し細かく見ることができます。
お店に並んでいるコーヒー豆を見ると、産地や品種が書かれていることがあります。
それらは単なる商品名ではありません。
そのコーヒーが、どんな植物から、どんな場所で作られてきたのかを知るための情報でもあります。
一杯のコーヒーになるずっと前から、コーヒーの違いは始まっています。