「こうすると、味が変わる」
コーヒーについて調べていると、いろいろな方法や考え方が見つかります。
実際に自分で試してみて、
「確かに変わった」
と感じることもあります。
では、一度そうなったら、それで確かめられたと言えるのでしょうか。
たとえば、コーヒーを淹れるときに、お湯の温度を変えたとします。
前回よりおいしくなった。
でも、そのとき挽き方や豆の量、抽出時間まで変わっていたら、何によって味が変わったのかは分かりません。
温度が影響したのかもしれない。
挽き方かもしれない。
いくつかの違いが一緒に影響したのかもしれません。
何かの影響を確かめたいなら、比べられるようにする必要があります。
できるだけほかの条件を揃えて、一つの条件を変えてみる。
そして、結果を比べる。
一度だけでは判断しにくければ、もう一度試してみる。
それでも同じような違いが見えるのかを確かめます。
ただし、それで「どんな場合でも必ずそうなる」と分かったわけではありません。
豆が変われば、結果が変わるかもしれません。
器具や環境が変われば、同じようにならないかもしれません。
確かめるということは、絶対に正しい答えを一度で見つけることではありません。
「この条件では、こうなった」
ということを一つずつ確認していくことです。
そして、別の条件でも試してみる。
違う結果になったら、なぜ違ったのかをまた考える。
そうやって確かめたことが増えていくと、
「こういうときには、こうなることが多い」
という関係が少しずつ見えてきます。
仮説を立てる。
試してみる。
結果を見る。
必要なら考えを変える。
確かめるというのは、その繰り返しなのかもしれません。